物事を多面的に捉える力

物事を1つの角度からしか見ない(見られない)のは、ある意味で怖いことだと思う。

自分の枠を広げない限り物事を正しく捉えることすらできない。それに同じ視点で物事を見続けると問題に対する解決策も限られてくる。視点を広げなければ小さな違和感に気づけなくなり気づいたときには既に遅い。気づかないまま同じミスを繰り返す。結局何も変わらない。厳しく言えばどんどん足かせを自分自身にかけているのと同じだ。

そういう意味では物事を多面的に捉えられる人が強いのは当たり前とも言えるだろう。問題が起きたときそれを1つの視点でしか解決しようとしない人は何かを見落としている。それに対して複数の視点を持っている人はその分自然と選択肢が増える。そしてその選択肢を「どう活かすか」で強さが決まる。強さって単に選択肢を持っていることではない。柔軟に選択肢を使いこなせる能力こそが強さなんだ。

強さと言えば力や支配力を思い浮かべるかもしれない。でも僕が考える「強さ」はそれとは全然違う。むしろ柔軟さや思いやり、そして他人の視点を受け入れる余裕こそ本当の強さだと思う。自分の意見を押し通すことが強さだと勘違いしている人もいる。

でも実際それは単なる思考停止。自分の殻に閉じこもっているだけの弱さとも言える。強さはどれだけ視野を広げて他の意見に耳を傾けられるかである。

物事を多面的に捉える力、それこそが本質を捉える力なんだろう。例えば何かトラブルが起きたとき、その本質を見極めるためにはいろんな角度から問題を見てみることが必要だ。ひとつの角度だけでは、見えてこないことがたくさんある。本質を捉えるということは表面的なうわべに惑わされず深いところに目を向ける力を持つということだ。

物事を深く理解しているからこそ、その後の状況の変化に柔軟に対応できるんだ。理解することが柔軟性を生む。理解が浅いと変化に適応できなくなる。

そして変化に反応できないことは、実質的に『何もできない』のと同じでほぼ同義だ。

だから、物事をただ一方向からだけ見るんじゃなくて何度も何度も角度を変えてみる。それができる人こそ本当の強さを持っている。思考が固まらないからどんな状況も柔軟に対応していける。そしてその人は周りの変化にもうまく乗ることができるんだ。